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ガソリンスタンドでの給油が不安です

ガソリンスタンド

公道を走り始めると避けて通れないのが「ガソリンスタンド」です。教習所では給油の練習なんてありませんから、初めて一人でスタンドに入るときは心臓がバクバクしますよね。「吹きこぼしたらどうしよう」「モタモタして後ろの人に怒られないかな」……そんな不安を抱える初心者ライダーのために、バイク給油のコツと注意点をやさしく解説します。

到着から給油開始まで! 焦らず「準備」を整えよう

スタンドに入ったら、まずは給油機の前にバイクを停めます。このとき、給油ノズルが届く位置を確認するのはもちろんですが、一番大事なのは「足元」です。
ガソリンスタンドの床は、コンクリートがつるつるしていたり、他のお客さんがこぼした燃料やオイルで滑りやすくなっていたりすることがあります。また、排水溝の金属蓋(グレーチング)がある場所も要注意です。足を着いた瞬間にツルッと滑って立ちごけ……なんて悲劇を避けるためにも、しっかりと平らで滑らない場所を選んで停車しましょう。

エンジンを停止したら、サイドスタンドを出してバイクを安定させます。センタースタンドを立てる必要はありません。
次に、給油の準備です。ここで慌てる必要は全くありません。まず「グローブ」を外しましょう。グローブをしたままだと財布からお金やカードが出しにくかったり、タッチパネルの反応が悪かったりして、余計に焦る原因になります。
また、ヘルメットはどうすべきか悩むかもしれませんが、セルフスタンドであれば被ったままでも基本的には問題ありません。ただ、フルフェイスヘルメットで声が通りにくく店員さんのアナウンスが聞こえない場合や、夏場で暑い場合は脱いでしまった方がリラックスできます。

そして、給油キャップを開けるカギの扱いに注意してください。多くのバイクはエンジンキーと給油キャップのキーが共通です。給油中はカギをキャップに刺したままにするタイプや、キャップ自体が外れるタイプなど様々です。外したキャップをシートの上にポイッと置くと、コロコロと転がり落ちて傷ついたりしますので、給油機の指定された置き場所か、安定した場所に置く癖をつけましょう。

一番の難関!「吹きこぼれ」を防ぐノズルの握り方

いよいよ給油です。ここで車と同じ感覚でやってしまうと失敗します。
車の給油ノズルには「オートストップ機能(満タンになると自動で止まるセンサー)」がついていますが、バイクのタンクは車に比べて容量が小さく、形状も複雑で浅いため、このセンサーがうまく働かないことが多々あります。
勢いよくレバーを握ると、あっという間にガソリンが逆流して吹きこぼれてしまいます。バイクの給油では「センサーを信用しない」のが鉄則です。

コツは、ノズルのレバーを全開にせず、半分くらいの力加減で「チョロチョロ」と入れることです。そして、ノズルの先端をタンクの奥まで突っ込みすぎず、液面を目視できる位置でキープします。ガソリンがどのくらい入ってきているか、自分の目で確かめながら入れるのが一番確実です。
夜間などタンクの中が見えにくい場合は、少し体を傾けて光が入るようにするか、さらに慎重にゆっくり給油しましょう。

「どこまで入れればいいの?」という疑問もあると思います。
欲張ってギリギリ満タンまで入れたくなりますが、実はそれはNGです。タンクの入り口付近には金属のプレート(レベルプレート)が入っていることが多く、基本的には「そのプレートの底面まで」あるいは「給油口の筒の下端まで」が目安です。
ガソリンは熱で膨張したり、走行中の振動で波打ったりします。ギリギリまで入れてしまうと、キャップを閉めた後に溢れ出たり、エア抜きの穴から漏れ出したりする原因になります。「もう少し入るかな?」と思ったところで止めるのが、愛車を汚さないポイントです。

万が一こぼしてしまったら? 給油後のケア

どれだけ気をつけていても、最初のうちは数滴こぼしてしまうことがあります。「やってしまった!」と焦るかもしれませんが、落ち着いて対処すれば大丈夫です。

ガソリンスタンドには、給油機の近くに必ずウエス(雑巾)が用意されています。もし自分のバイクのタンクにガソリンがかかってしまったら、すぐにそのウエスで拭き取ってください。
ガソリンは揮発性が高いのですぐに乾くと思いがちですが、塗装面、特にマット塗装(つや消し)のバイクや、樹脂パーツにかかったまま放置すると、変色やシミの原因になります。サッと拭けば問題ありませんので、迅速に行動しましょう。

給油が終わったら、キャップを「カチッ」と音がするまで、あるいはマークが合うまで確実に閉めます。キーを抜いて、給油口のフタを閉じるまで気を抜かないでくださいね。
最後に、忘れ物チェックです。お釣り、クレジットカード、そして給油キャップのカギ(エンジンキー)。これらを置き忘れたまま出発してしまうライダーは意外と多いのです。
一度深呼吸をして、グローブをはめ、安全確認をしてから発進しましょう。

ガソリンスタンドは、バイクのエネルギーを補給するだけでなく、ライダー自身も一息つける場所です。慣れてしまえば、ツーリング先での給油も楽しい休憩時間になりますよ。